健康スポーツナースは2010年10月、日本健康運動看護学会によって新しく創設されました。安全に運動するために必要な知識の普及、怪我をしたときの救護のほか、治療や運動機能回復のための指導をします。特に、運動療法が必要な患者をはじめ、健康づくりや競技スポーツを行う人への指導が中心と言えるでしょう。
また、日常生活を安全に送るためのサポートや、スポーツ場での救護活動なども仕事の一つとなっています。さらに、健康相談や健康指導も、健康スポーツナースの大切な仕事です。対象は子供から高齢者までと幅広く、多くの人が健康に暮らせるようにサポートします。
活動場所は、病院やクリニックだけではありません。スポーツチームやクラブ、地域のイベント、各健康教室、介護施設など、さまざまな場所で専門知識を持っている健康スポーツナースが求められています。
例えば、イベントではいざというときの救護が主な仕事です。健康教室などでは健康づくりや回復のためのサポートを提案したり、運動器具を使った検診や運動機能の評価、転倒防止の指導などをしたりします。
健康スポーツナースとして専門的な知識を活かしながら、リハビリやスポーツの場で働けるでしょう。また、機能回復や健康維持のスペシャリストとして、より多くの現場で活躍していくことが可能です。
なお、健康スポーツナースは医師だけではなく運動療法士やトレーナー、理学療法士とも連携することが求められます。そのため、コミュニケーション力も磨いておくことが重要でしょう。